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浅田真央、2008-9シーズン発進。

私はフィギュアスケートの大ファンです。
もともとは伊藤みどりさんが現役の頃、彼女のトリプルアクセルの素晴らしさと、
カタリナ・ビットさんの演劇を見ているような「カルメン」に魅せられたのがきっかけ。
その後、今でも一番好きなスケーターであるフィリップ・キャンデロロとの出会いがあり、
2002年には初めてアイスショー観覧も体験しました。
その時、わずか12歳の可愛らしくも才能溢れる少女が出演していました。
彼女が「浅田真央」さんでした。
ジュニアで優勝した時には、いやーあの時見た女の子が!と感激したものですが、
毎年毎年、真央さんには驚かされ続けています。
2005年の全日本選手権、トリプルアクセル2回成功。
2007年世界選手権(東京)では、SP5位からの素晴らしい逆転劇。
残念ながら2位でしたが、本当に感動いっぱいの「チャルダッシュ」でした。
そして、2008年世界選手権フリーでは、トリプルアクセルで大転倒しながらも、
他の演技をほぼ完璧にこなして優勝。
今季は世界女王として迎えるシーズンとなりました。

浅田真央選手の魅力は何か?
私の友人がブログで「能力が飛びぬけているけど、ちょっと歌心に欠ける」と話していましたが
それには私も納得です。
要素がいっぱい詰まりすぎのプログラムで、ひとつひとつをこなすのに精一杯になってしまうと
「フィギュアという手段を使って表現する」のが難しくなることがあり、
それがマイナスに見えてしまうことがあるのだろう、と私は感じています。
ただ、私の個人的な感想ですが、浅田選手は「演じる」よりも「音になる」ことが得意かな、
と思うのです。
演劇を見るような演技ではなく、音楽を表現するというか、雰囲気を出すというか。
だから、もしかするとフィギュアに演劇的芸術性を求めるタイプの人からすると、
浅田選手は「芸術性がいまひとつ」と思われてしまうところもあるのでは、
と私は考えています。
でも、昨年のSP「バイオリンと管弦楽のためのファンタジー」のように「鳥になる」とか、
EX「So deep in the night」の「夜」を感じさせる演技は、私としては好みです。
それから、ライバルといわれているキム・ヨナ選手は「自分が100%できることを
さらに最大限磨く」のに対し、浅田選手は「とにかく今やれることは全部やる」
という違いがあります。
毎年新しいことに挑戦し、でも全てを完璧にこなすことを目標にしている。
すごく難しいことなのです。おそらく、目に見える「優勝」とか「点数」、
周りの評価よりも、一番大変なのは、浅田選手自身が心から満足できる結果を
出すことなのだろうと思います。
昨季の世界選手権優勝も、内容的には満足はできていないでしょうしね(^^;;;
でも、私はキム・ヨナ選手も、浅田真央選手も素晴らしいスケーターであると
思いますし、タイプが違うからこそ、面白いのだと思います。
実際、彼女らは親交も深いようで、いい意味で切磋琢磨できる相手なのでしょうね☆

さて、いよいよ11/14、今日からフランス杯で浅田真央選手登場です。
日本時間で言うと日付が変わった11/15の2:00頃からSPが始まるようです。
今年はタチアナ・タラソワコーチについてもらい、またウィダーのトレーナーや
管理栄養士にも体調面を見てもらって、さらに進化した浅田選手。
練習風景の報道をいくつか見ましたが、ジャンプが高くなっていましたし、
下半身が安定した感じがしました。
また、6月に行われた「Dream on Ice」では、EX「タンゴ」を披露しましたが、
私は真央さんの進化に心をすっかり奪われてしまいました。
男女の踊りを同時に表現しつつ、女性パートでは小悪魔的な表情も見せ、
そしてタンゴステップ!昨年までの彼女にはなかった表現でした。
(まあ、タンゴステップはさすがタラソワコーチ、彼女の以前の教え子である
アレクセイ・ヤグディンを彷彿とさせる感じでしたけどね・笑)
今年のSPは「月の光」、フリーは「仮面舞踏会」。どちらもとても楽しみです。
ついに今日お披露目です。待ちに待った瞬間、プログラム内容も衣装も
どんなものか、とってもわくわくしています。
そうそう、浅田選手といえばトリプルアクセルを2回入れることについて、
クローズアップされがちですが、私はそれよりも練習風景を見るにつけて
ステップやスピンのレベルアップが著しく、またルッツジャンプの矯正も
うまくいったようですし、正直、昨季以上にトリプルアクセルひとつの成功・失敗で
左右されるような内容ではなさそうだ、と思っています。
ただ、今年からルール改正でジャンプの基礎点が上がったものの、失敗した場合の
リスクも高くなっていますので、調子によって変更はあり得るかな、と思います。
実際、フランス杯はファイナル進出のために優勝が欲しいところですので、
フリーのトリプルアクセルは1回にするとインタビューで答えていましたね。
さあ、今季の浅田真央選手、ついに発進!まずは今日のSPからです。
あと12時間くらい、ドキドキしながら「その時」を待ちたいと思います。

※ちなみにフランス杯はカナダのジョアニー・ロシェット選手もエントリーしています。
彼女、この間のスケートカナダのフリーで、キム・ヨナのスケートアメリカよりも
高い得点を出しました。跳び分けもしっかりできるし、スピン・ステップ・スパイラル、
どれをとっても一流の選手なので、私は今季、日本人選手にとっては彼女が
怖い存在だなーと思っています。
(あ、個人的にはロシェット選手はすごく好きなので、応援していますけどね)
それと、男子は私の一押し選手・小塚崇彦選手が登場です!
スケートアメリカの優勝に続き、素晴らしい成績を残してファイナル進出して欲しいです。
ジュベール選手がいるので、優勝は厳しいかもですが…でも頑張れ!

<自分用メモですが、参考になれば…>
Trophée Eric Bompard タイムスケジュール(日本時間はおおよその目安)
男子SP 11/14 15:20~17:00(日本時間 11/14 23:20~11/15 1:00)
女子SP 11/14 18:40~20:15(日本時間 11/15 2:40~4:15)
男子フリー 11/15 13:30~15:15(日本時間 11/15 21:30~23:15)
女子フリー 11/15 18:30~20:30(日本時間 11/16 2:30~4:30)

角田光代「八日目の蝉」

今日は読書話です。
友人のオススメで角田光代「八日目の蝉」を読みました。
角田光代といえば、直木賞受賞作「対岸の彼女」はとても好きな作品。
女性心理を描かせたらピカイチ。
胸の奥底にしまってあるコンプレックスや傷を見せられているような気がして、
でも不思議と無理矢理引きずり出される感じではなく、
自然に登場人物に共感できます。きっと、どこか似ているからなのでしょうね。
切なくて心を揺さぶられます。

この、「八日目の蝉」はサスペンスという触れ込みでしたが、
あまりサスペンス色は感じませんでした。でも、ストーリー展開のスピード感がすごいです。
少しずつ読むつもりが、夜更かしして一気読み。
以下、ネタバレあり。ご注意下さい。










「八日目の蝉」
地上に出て七日で死んでしまう蝉。でも、もし八日目まで生き残った蝉がいたら…
他の蝉とは違う、悲しみや切なさを背負わなくてはいけない。
見なくていいものを見てしまうかもしれない。
でも、他の蝉が見られないものを見られるかもしれない。
そんな深いテーマに包まれた一冊でした。


希和子が「絶対にこの子は守る」という強い意志を持って、抱きかかえていく導入から、
引き込まれてしまって、ずっとドキドキしながら読み進めました。
私は今、母親という役割を持っています。
だから、希和子の誘拐は許せない犯罪であるはずなのに、逃避行をずっと応援して前半を読みました。
秋山夫妻が赤ちゃん置き去りにして出かけるような親だからかな。
絶対、赤ちゃんをひとり置いて外出はしちゃいけません!
希和子の方が母親らしく感じました。自分が子どもを持てなかった悲しみも伝わってきました。
だから、共感してしまうのかもしれません。
エンゼルさんの施設も含め、女性がたくさん登場するのですが、角田さんは女性の描写が本当に上手いです。
そして、エンゼルさんの設定もうまい。「がらんどう」の女たち。
心に空虚がある人は、こういう自己啓発的なカルト集団(宗教含む)にはまりやすいです。
エンジェルホームを出て、小豆島での静かで穏やかな暮らし。
このまま終わるはずがないのに、小さな幸せが壊れないよう祈りながらページをめくりました。
後半は19歳の恵理菜視点になって展開していきます。
彼女の痛み…本来の自分の家族とぎくしゃくし、他人から好奇の目で見られ、
そんなことになる原因を作った「あの女」を憎んでいる。
それなのに、「あの女」と同じ不倫をしている。
「あの女」に似ている気がして、ぞっとする。
自分が悪いわけではないのに、自分のせいであるような気がして、つらくなる。
まさに、親達の因果のとばっちりが恵理菜にいってしまった。彼女は何も悪くないのに…
恵理菜の苦しみがよく表現されていたと思います。
また、千草や真理菜の痛みも切なくて、じんじんしながら読みました。
惜しいのは、もう少し秋山夫妻の苦悩に踏み込んでいれば、さらに深みが増したように思います。
どうも、2人とも親であるのに、逃げているようにしか見えなくて。
特に母親の方は、自分が鍵もかけずに置き去りにした挙句に行方不明になったわけだから
自分を責めて責めて、苦しんでいると思うのですよね。
だから、戻ってきた恵理菜が島の言葉でしゃべったり、自分と心が通じなかったりすることに対しても
感情的になった後で、必ず深い後悔が襲ってくるのではないかと思うのです。
私は何となく感じるところはあったのですが、男性には伝わりにくいだろうなと思いました。
その辺りの「揺れ」がもう少し見えると良かったかな。
恵理菜がお腹の命に「きれいなものをたくさん、見せてあげる義務がある」と言ったところはぐっと来ました。
それで19歳のシングルマザーになる決意につながるのか?と言われれば、非現実的かもしれませんが、
赤ちゃんは自分自身ではなく、だから命を奪ってはいけない、という気付きとしてはアリだと思いました。
友人はラストは号泣だったそうですが、私は号泣はできなかったです。
じわっとくるセリフはたくさんあったのですが、号泣につながらなかったのは、
多分、希和子が薫(恵理菜)に気付かなかったからです。
母親なら、自分の子がどんなに変わってても判ると思うんだけど…
例え自分が産んでなくても、3年半一緒に暮らしたのだし。
別れて15年経っていたとしても、母親の勘で分かりそうなものです。
確信を持たなくていいから、希和子だけは「もしかして」と思って終わって欲しかったです、私としては。
あと、恵理菜父と岸田さん、2人の男性キャラが2人してダメンズ。ちょっとこれは不満。
恵理菜父はあれでもいいので(事件の原因を作ったともいえるキャラだし)、
岸田さんにはもう少し男を見せて欲しいです。
携帯の番号変えられたくらいで、縁切れるような想いなのか…と萎えました。
まあ、恵理菜が「面倒くさいことから逃げる人だから好きになった」とは言ってますけどね。
でも、全体的に本当によくまとまっていて、ラストは希和子と恵理菜、
2人のカタルシスもびんびん伝わりました。
希和子が逮捕される時に叫んでいた言葉が最後に分かりますが…
「その子はまだ朝食を食べていないの」
立派な母親じゃないですか(T-T)
ここは、本当にずっしり来ましたよ。恵理菜も思い出してくれて良かった。

母子手帳がないと子ども育てられないぞー、とか、なぜ不倫なのに避妊をしないんだ!
などの突っ込みどころはあるものの、物語の吸引力はすごかったです。
長くなりましたが、すごく良い話だったことは間違いないです。

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