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GPファイナル・男女シングルSP

えっと、詳しい感想は後日ゆっくりUPしたいと思うのですが。
とりあえず今日のフリーにつながるので、昨日見ていて感じたことを。

男子は小塚選手の素晴らしい滑りがとても印象的でした!
練習ではジャンプの失敗が多く、本人も不安だったようですが、
本番では力を出し切りましたね。着氷がことごとく美しくて感動しました。
ステップも細かい表現がどんどん上手くなっているように思います。
今年の「TAKE 5」は小塚選手にとても合っているし、彼の良いところが
分かりやすくていいプログラムですね。派手さはないけど、逆にそこが良い。
フリーでも持ち味が最大限生かされることを願っています。
しかし、最初の3-3で、4-2を跳んだジュベールより高い点を取っていますね。
小塚選手はジャンプの正確性が素晴らしい。

それにしても…放送枠2時間あるくせに、男子6人全員放送しないってどういうこと!?
ベルネル選手とウィアー選手、見たかった!

ジュベール選手は何だかエキシビジョンみたいでしたね(笑)
気になったのは観客…フィギュアは演技中は声を出してはいけないと思うのですが。
ジュベール選手の時は時々曲が聞こえづらくなっていましたが、
本人は大丈夫だったのかな?
アボット選手は安定感が素晴らしいですね。彼はフリーにかなり強いので、
表彰台争いに相当近づいたように思います。
チャン選手は具合が悪かったのかな…精彩を欠いていて残念でした。

女子。
気になったことだけをさらっと触れます。
中野選手のPB更新、素晴らしかったですね!
それでも彼女は演技自体に満足していないところがすごい。
まだ本調子でない中、ここまでの安定感には脱帽です。
フリーの「ジゼル」はなりきって踊っているのが良く分かるので、
芸術作品としてとても好きです。また今日見られるのが楽しみです。
浅田選手はよくまとめていたと思います。この曲、フィギュアでやるには
すごく不利な曲だと思うのです(スピードが出しにくいし、インパクトも薄く
メリハリもない曲なので)が、今季は挑戦の年。敢えて取り組んでいますね。
私の個人的な感想としては、この「月の光」も大好きです。
柔らかくて暖かくて優しくて…細かい手や体の動きがとても美しいです。
特に3-3跳び終わった後の振り付けが好きです。
キム・ヨナ選手はかなり緊張していましたね。彼女にしては珍しく
顔色も白くて勢いが感じられませんでした。
本人比で、スケートアメリカや中国杯の時より良くなかったです。
某キャスターが「メリハリがあって良かったですよね」なんて言ってましたが…
確かにヨナ選手の表現は「分かりやすい」ですからね。
演劇的なポーズの取り方や自分を大きく見せる方法は心得ています。
曲もヨナ選手に合っていますよね。スピード感のあるヨナ選手のスケートなら
こういう勢いに乗る曲の方が有利です。

あちこちで議論になっている、今回のキム・ヨナ選手と浅田選手の
得点のことですが…
ここで「出てしまった点数」に対してどうこういうのは控えておきます。
ただ、これであまりフィギュアの採点に詳しくない方も、今の採点方式の
おかしなところが分かったのではないかと思います。
2008世界選手権でも同じようなことが起きているのですが、
最終滑走でノーミスだった中野選手の得点の低さ。
観客からもブーイングが出るほど。
今回の、明らかに「3Lzでミス」をしたヨナ選手と、ほぼノーミスの浅田選手の
得点がこのように出るのはおかしい!と思われた方も多いでしょう。
これは全て、「回転不足はダウングレード+GOEで減点」という、
二重減点の「愚」が引き起こしていると言っても過言ではありません。
浅田選手の演技について「ノーミスに見えても、技術的には完璧でなかった」
と解説していた方がいました。確かにそうかもしれません。
3-3は、セカンドジャンプが回転不足でした。それは事実です。
でも今のルールでは、「3-3と認定されて、2回目のジャンプで転倒している」より
昨日の浅田選手のような「一見跳べているけど、回転不足」の方が
圧倒的に点数が低くなってしまうのです。
実際の点数を出してみれば分かると思うのですが、
3F+3Loは基礎点が10.50です。もし、3F+3Loを「回りきって転倒」した場合、
10.50からGOEで2~3点の減点、さらに転倒で-1で大体6点くらいもらえます。
(GOEというのは技の出来映えに対してつくので、転倒があれば減点されます)
昨日の浅田選手のように、回転不足を取られた場合は、基礎点が3F+3Loの
7.00で、そこからGOEで2点くらいマイナス(2回転の回りすぎと判定され
出来映えが悪いとされます)されてしまうので、なんと点数は5点前後…
今回の浅田選手の3-3も、実際にもらった点数は5.20です。

詳しく見てみたい方はリンク貼りますので、プロトコルをご覧下さい。
http://web.icenetwork.com/documents/2008/12/12/57333/1/gpf0809_SeniorLadies_SP_Scores.pdf

以前から、「回転不足」に対する採点はおかしいと感じてきました。
一番強く感じたのは2008世界選手権の中野選手のフリー演技の時でした。
今回もそれが露呈した形になったと思います。
確かに、「ジャンプを正確に跳べていない」と言われれば事実なので
それに対しては仕方ないと思います。
でも、この二重減点はどうでしょう…そこまでされるほどの失敗ですかね?
大技にチャレンジするな、と言わんばかりです。
最初から3-2を跳んで加点をもらった方が有利になるんですよね。
フィギュアは芸術だ!と仰るのなら、私は転倒の方が苛烈に減点されて
しかるべきと思うし、「回りきって転倒」より「回転不足」が下、
という考えは変だと思います。回転不足によるダウングレードで十分と思います。
もし、ダウングレードのみであれば、浅田選手はあの3F+3Loで7.00点がもらえるので
67.18で、見た印象と大体一致する点数になるのではないでしょうか。

まあ、後はあちこちでヨナ選手は芸術性が高いとか、浅田選手はジャンプだけとか
いろいろ言われてますが…
それに関しては、好みの問題もあるし、様々な感じ方があるので反論しませんが
私は、「フィギュアの芸術性」って、単純に「演劇みたいなことを氷上でする」
ということではない、と思います。
カタリナ・ビットさんが伝説になっているのは、やはり彼女の表現というのが
素晴らしい形でフィギュアというスポーツに融合した結果であり、
伊藤みどりさんという不世出のスケーターも、また彼女なりの芸術性というのを
備えていたのです。3Aだけの選手じゃないですよ。
そういう意味では、現時点で一番「フィギュアの」表現を上手にしているのは
中野友加里選手であると私は思っています。
浅田選手は進化の途中だし、安藤選手ははまるとすごいですが波があります。
ちなみに、私が思う「フィギュアの芸術性」といえばやはり太田由希奈さん。
残念ながら引退してしまいましたが、今見ても本当に美しすぎます。
よろしければこちら↓見て下さいね。
太田由希奈 2004四大陸フリー(優勝した時のもの)

しかし、フリーの滑走順が浅田選手→ヨナ選手なんですよね。
浅田選手が先で良かったかも。
あのごみの山のように投げ込まれたプレゼント、すごかった…
あれじゃ滑走前の練習もできないし、片付けに時間もかかりますしねー。

急遽記事をUPしました。なので安藤選手他いろいろ書きたいこともありますが
とりあえずここまで。今日のフリーを楽しみにしましょう!

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フィギュアスケート」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりですhappy01
特にスケートのことで、秋からずっとお手紙したいと思っておりましたv

GPファイナル、個々の出来は面白く、見応えもありましたねheart01
それぞれの内面の葛藤や緊張さえもが零れ出るようで、
その中で技を競い合うのが凛として。あぁ、氷の世界、と心地良かったです。
それにしても、本当、ファイナルまで全員映さない某局には、
腹立ち過ぎて呆れました。応援する選手を初めから決めている態度もね…。
結果とは神聖なものなのに。選手はそれに対して厳粛であるのだから、
観る側の『型』である中継(放映)メディアは、
もっとそれに対して敬意を表するべきだと思うのですが。民放といえど。
最低限、自国の選手くらいはある程度の扱いして下さい、と涙が出ます…weep
これだから、日本はスポーツも芸術も痩せてしまいがちなんだわ!

でも、スコアの詳細はまだ見ていないのですが(ISU、発表が遅いですね)、
浅田選手がSSでキム選手に0.15差で負けているのが一番気になっています。
昨日のキム選手はそれ程、良くなかったのにここで競り負けたか、と。
それだけあちらが高評価ということになるので、今日のPCスコアが心配です。
この時点でキム選手有利は決定、技で得点を稼がなければ、となると、
浅田選手にはプレッシャーになる面は否めませんよね。
PCの採点基準にもちょっと不満あるんですけど…言っても仕方なしshock
只、1位で守るより2位で攻める方が浅田選手には吉ですよねv

しかし、今年のフィギュアはいつも以上に波風が…coldsweats01
こうなる原因の大きなものは、やはりダブル減点ですよね。
…あれは、大技に挑戦させたくない、という意識が『何処か』にあるのかな、
と思われても仕方ない仕組みですから。
必然的に『芸術性』が点に絡む余地が大きくなり、表現の優位性が出ます。
フィギュアは芸術だ、という意識は表面下ではまだ強いですものね。

早くスポーツ性と芸術性をクリーンにして欲しいですdespair
今の選手はちょっと可哀想で…。
技の1つ1つは微に入り細を穿ちチェックしてスポーツ面を強調するのに、
フィギュア全体としては技の追求が余り評価されない仕組みになっているのは
首を傾げます。なんだか判り易いところでだけスポーツを強調して
お茶を濁されている感じです。確かに確実に美しく技を決めるのは
スポーツとしても基本で大事なので、高得点は当然。
でも、ある程度までのリスクなら評価して冒せる制度でないとスポーツではない、と。

スコアの仕組み以外にも、スポーツであるなら、型として美しければ良い訳で
芸術性をさして求めない方が妥当なのだと思います。
……見てる方としては、それでは物足りないんですがcoldsweats01
滑走する側に立つと酷なんですよね。結局、大器を潰してしまいがちで。
もうアマでは「演技」と言うのも私は控えようかと思って「滑走」にしていますsweat02

アマで最も得点が出て然るべきは、私はやはり浅田選手だと思います。
彼女は音楽を運動神経的に捉える能力、感性は非常に高い人ですものね。
動作の軌跡もこの2年間で飛躍的に洗練され、綺麗になりました。
それで充分だと思います、表現力に関しては。
それでプロとアマを住み分けた方が、プロ・スケートの価値も出て面白いかも。
正直、キム選手は…どっちに位置させても私は好みじゃないんですがcoldsweats01
まぁ、その中途半端さが今のアマ界では受けるのですけどね。
「わかりやすい」ですものねw ちょっとキツく言うなら、あざとい;

と、もの凄い長さになってしまって、御免なさい!
これなので、お手紙にしようといつも思って我慢していたのですが、
10月から寝込んでしまって、ずっと叶わなかったものですから。
まだまだ足りませんので、またお話しする機会がありましたら嬉しいです。

それでは、「流行り物」含め、どうぞお大切になさってくださいねheart

>飛沫さま

ご無沙汰しております。
コメント有難うございます!とっても嬉しかったです。
長文大歓迎ですからどんどんどうぞ~wink
私の方も、飛沫さまとぜひフィギュアスケート談義をしたくて
お手紙書きたいと思いつつ、雑事にまぎれてしまっておりました。

SPは男女とも、飛沫さまが仰るように選手の内面がにじみ出たようでしたね。
ジュベールは試合というより楽しんじゃってましたし、
小塚くんはとても真摯でした。
ヨナの緊張もびしびし伝わって来ましたね。
パフォーマンスとしてのインパクトは薄かったものの、
真央ちゃんの「月の光」は彼女の素直さがとても表れていました。
好みはあれど、どの選手も素晴らしかったですよね。
しかし…せっかく放送権を取ったのならきちんと放送して欲しいものです。
6人しか出ないGPファイナルでカットというのは…
偏向報道も気になりますよね。
煽りVTRはいらないよ、と思いました。
どの選手も頑張っているのだから、公平にして欲しいです。

さて、私もPCスコアは大いに疑問でした。
今日のフリーも含めて。浅田選手がヨナ選手に
SSで負けるのは、あまり考えられないかな、と。
絶好調のヨナ選手に負けるならまだしも。
でも、今回SPもFSも浅田選手はスピードがいまいちだったので
そこを考えれば仕方ない部分もあるかとは思います。
ヨナ選手はスピード命ですしね。
PCスコア、結局FSでもヨナ選手が若干上でした。
私見ではありますが、プログラム的にSPがヨナ選手の方が良プロなのは分かりますが
正直、ヨナ選手のシェヘラザードは…うーん。
クワンのに似ているからどうも「二番煎じ」という印象があります。
それなのにPCスコアで負けるのは納得いかないです。
地元上げ込みだったのかしら。
でも、飛沫さま同様、私もPCスコア自体の採点方法に
はなはだ疑問がありますが、回転不足同様
「競技」ですから、そのルールに従っていくしかないですよね。
改善されることは願っていますが。

「大技回避」は、選手生命を延ばす意図がある、
というのはどこかで聞いたことがあります。
ソルトレイク時代、男子が4回転合戦になり
ことごとく若くして選手が故障して引退したことで
怪我を避ける目的でこのようなルールになったという話でした。
しかし、アスリートであればより高度な技を身につけたい、という
貪欲な思いがあって当然だし、そういう姿が魅力的だと感じます。
フィギュアが「スポーツ」ではなく単に「芸術」であるならば話は別ですが。
でも、それだとスケートショーで十分ということになりますものね。
私もフィギュアというのは、プロの世界があまり評価されないな、と思っていました。
もっと注目されてもいいですよね。
荒川さんがプロに転向して、ようやく脚光を浴び始めた感はありますけど。
で、フィギュアが「芸術性を備えたスポーツ」という
とても曖昧な位置づけであるがゆえの、難しさはたくさんありますね。
ヨナ選手と浅田選手の比較の話も、方向性も色も違うから
とても難しいことなのに、どうも「ヨナ選手の方が芸術性は上」
のような論調になりやすく、私はとても残念なのです。
フィギュアはスポーツでもあるのだから、
あんなに美しい3Aが跳べるだけで芸術と言ってもいいと思います。
まあ、ヨナ選手のジャンプもそういう意味で美しいですけどね。
私も長くなりました(汗)
最後に。私もヨナ選手、正直あまり好みではないのです。
実力は評価していますし、2007ワールドの時はもっと好きでした。
でもここ2年はプログラム的にもあまり惹かれません。
最初「おっすごい」と思っても、飽きるんですよね…
その点で、今年の中野選手の「ジゼル」は何度でも見たくなります♪
またぜひスケートのお話、いたしましょうねhappy02
これから寒い季節がやってきます。飛沫さまもお体お大事になさって下さいね。
お会いできる機会を楽しみに待っております☆

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